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5期生 Aさん(仮名)

坂上ゼミ5期生のAさん(仮名)にお話を伺いました。2020年6月末から7月にかけて、ラインのメッセンジャーでインタビューを行いました。ご協力ありがとうございました!

大学時代について

◆所属していたサークルについて教えてください

夏休みの約二週間、沖縄北部で滞在し、地域の方々と共に日中は農作業、夜はエイサーの練習を行う「パインツアー」という団体に所属していました。「パインツアー」に参加したのは、海がきれいな沖縄でのスローライフ体験に憧れたからでした。特に思い出深いのは、旧盆の「道ジュネー」を行う日です。現地青年会の方々と共に、それまで練習してきたエイサーを踊りながら地域中を練り歩くイベントです。沖縄の「いちゃりばちょーでー(一度出逢ったら皆兄弟)」精神を体感することができました。

◆坂上ゼミを選んだ理由、一番の思い出を教えてください

大学時代はさまざまな文化について理解を深めることを目標に過ごしておりました。もともと美術に関心があり、アートを介した異文化交流という内容に惹かれて坂上ゼミを選択しました。坂上ゼミでの一番の思い出はやはり韓国合宿です。中でも、現地学生の方々との交流講義、そしてその後も共に韓国料理を囲み楽しい一時を過ごせたことがとても有意義でした。

 

◆ご自身のゼミの研究テーマ・ゼミ論について教えてください

ゼミ論は、「リヤドロの魔法―その魅力のルーツ」と題し、スペイン発祥のポーセリンアートブランド「リヤドロ」の魅力の根底にあるものを探りました。このテーマにしたきっかけは、リヤドロ人形が持つ、どこかぬくもりのある繊細で豊かな表情に魅力を感じたことでした。その後、リヤドロブランドが非常に幅広く多種多様なモチーフをポーセリンで表現している事実を知り、より一層関心が深まったことから卒論の主題に決定しました。リヤドロは日本でも百貨店の陶磁器売場などでひっそり売られていたりするので機会があれば見てみてください。

◆就職先(進路)を決めた理由(就職活動で注意したこと、意識したことなど)はありますか

私は面接のような場で非常に緊張してしまうタイプだったので、思うように伝えられず落ち込んだことも多々ありました。その経験をふまえ、第一志望だった今の職場の採用面接に当たっては、自分の伝えたい点を改めて書き出し頭の中を整理することで、本番でもそれまでより冷静に話すことができたように思います。また、面接の場ではどんなに緊張しても笑顔だけは忘れないよう心がけていました。

◆就職する前に必ずやるべき活動、推薦したい活動はありますか

もしも「働いてみたい!」と強く思える業界や業種、企業や職場と出会えたら、関連する情報を精一杯調べてみるのが良いと思います。私も就活中に今の職場を見つけた際には、就活情報交換サイトで過去の採用過程がどうであったか等を遡って調べたり、会社のホームページを隅々まで読んだり、ニュースの記事などで関連するものはないか探したり、自分なりに徹底的に調べました。実は、卒業間近になって、一年弱タイへ行くという選択肢と出会うまでは、私も就活でかなり苦戦していました。恥ずかしながら、50社くらい受けるも半分以上ESで落ち、残りもほぼ一次面接で脱落するという悲惨な状況でした。それは、やはり自分の中で「こんな仕事をしたい」というしっかりと支軸を作ることのないまま、でも卒業したら就職しないと大変だし、何となく闇雲に流されて就活をしていたからだと思います。本当に「甘ちゃん」だったのです。

ですから、やはりまずは何よりも「どんな仕事をしたいのか」という自問自答が大切かもしれません。それでもまだはっきりした答えが出ない場合は、無理に卒業後すぐの就職に拘らずとも、私のように少し遠回りする道を選択肢の一つにしてもいいのではないかと思います。

卒業後について

◆卒業後タイへ行かれた経緯と特に印象に残っている思い出はありますか

卒業後は国際交流募金が主催する「日本語パート―ナーズ」というプロジェクトに参加し、約一年間、タイの中高一貫校にて日本語の授業や日本文化を教えるお手伝いをしてきました。(現在はすでに日本で他の職に就いております。)以前から関心を抱いていた「ほほえみの国」タイと、旅行や留学、就職とは違う形で関われるという点に大きく惹かれたことが、このプロジェクトへ参加したきっかけでした。特に思い出深いのは、私の帰国直前に学生たちがサプライズで日本語の歌を披露してくれたことです。タイの学生の純粋さや素直さに、とても励まされ助けられた一年でした。

仕事について

◆現在のお仕事について教えてください

現在は客船のホテル部で働いております。もっとも、今はCOVID-19の影響でずっと休業となっており、自宅待機中です。(2020年6月時点)

◆現在のお仕事を希望された理由について教えてください

就職活動の際は、国籍や性別、年齢などを問わず、様々なバックグランウドを持った人々と関わることのできる仕事に就きたいと漠然と考えていました。また、タイでの人々の温かさや笑顔に癒される日々を過ごした経験から、人々の楽しい気持ちや嬉しい気持ちに多く触れられる環境で働きたいと感じるようになり、今の職場にたどりつきました。

◆今のお仕事をされていて、やりがいを感じた瞬間や、苦労したことはありますか

今の仕事の中でやりがいを感じるのはやはり、お客様に喜んでいただける時です。お客様からにこやかに「ありがとう」という言葉をいただけた際には私も心が躍ります。

苦労するのは、一度乗船すると約3ヶ月間、休日なく毎日働くので、体力・精神力勝負であることです。しかし、代わりに下船後には1〜2ケ月のまとまった休暇があるので、その間にしっかりリフレッシュすることができます。私にはこのメリハリのある働き方があっていると思っています。

◆学生から社会人になったことで変わった点や、仕事の際に心がけている事はありますか

学生の頃と違うと感じるのは、関わる人々の幅の広さです。学生時代は自分で所属するコミュニティや関わる人々をある程度選ぶことができますが、社会人になると、世代も、経歴も、立場も、自分と全く異なる人々と関わる機会が増えます。時には反りが合わないと感じる人とも共に仕事をしなければならない場面も出てくると思います。ですから、仕事上での人間関係では、自分の感情に流されないように、公私をしっかりと切り替え、周りの人々との適度なコミュニケーション(挨拶など)を忘れないようにすることが大切だと感じます。私の仕事は特に接客業なので、基本中の基本ではありますが、仕事中は笑みを絶やさないようにすることと、自分から挨拶することを心がけています。

在学生へ向けてメッセージ

◆在学生へ向けてメッセージをお願いします

「大学時代」は、大人でありながらも非社会人という特別な期間です。私自身は、だらだらと過ごしすぎてしまったという反省がありますが、皆さんには様々なことに興味を持って、よく学び、よく遊び、十二分にこの素敵な期間を満喫していただきたいです。皆さんがそれぞれにとって有意義で充実した大学生活を過ごされるよう願っております!

[聞き手:橘川・イム 文責:イム]

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