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8期生 田村綾野さん

 坂上ゼミ8期生の田村綾野さんにお話を伺いました。2021年7月9日にzoomを使用してインタビューを行いました。お忙しい中、ご協力いただきありがとうございました。

 

大学時代について

 

◆大学時代に熱中したことや印象に残っていることを教えてください
 スキューバダイビングのサークルに熱中していました。沖縄や小笠原諸島、メキシコなど国内外によく潜りに行って、当時はこんがり日焼けしていました。サークルの仲間とは今でも旅行に行くくらい仲が良いです。
 学業では、自分の知らない文化を聞きすることに面白さを感じ、幅広いジャンルの授業をとっていました。特にオカルト論や坂上先生の美術の授業が印象に残っています。

 

◆ゼミについて教えてください
 ゼミを見学して皆さんの人柄やゼミの雰囲気に惹かれ、楽しんで学べそうだなと思いこのゼミを選びました。また、海外に行けることも魅力的でした。就職すると自由に海外に何週間も行けないので、在学中にそういった経験を増やしたいと考えたからです。韓国合宿では、現地の学生と交流したりInstagramを交換したりとても楽しかったことを覚えています。その他の当時のゼミ活動としては、美術館に行って現代アートを鑑賞することが多かったです。
 ゼミ論はバンクシーのニューヨークの一連の作品について書きました。いわゆる”美術”と、社会から敬遠される”落書き”の融合が面白いと思い、このテーマを選びました。
ゼミ論は、資料が探しやすいテーマを選ぶことをお勧めします。

 

◆就職先を決めた理由は何ですか。また、就活について教えてください
 当時の就活のスケジュールとしては、3年の10月くらいから動く人はいて、12月にみんな一斉に動き出す形でした。今勤めている会社は、企業側からオファーが来る就活サイトを通して知りました。この会社に決めた理由は、面接官の方と意気投合してご縁を感じたことが大きかったです。
 私は就活の軸をしっかり決めていない時には失敗したことが多かったので、就活においては「きちんと軸を持つ」ことが重要だと感じました。今企業の目線に立つと、新卒者には、何かしらの志や野望を持っていてと思います。

仕事について

 

◆現在の具体的な仕事内容について教えてください
 化粧品や健康食品の会社をクライアントに持っているWEB広告代理店に勤めており、普段皆さんが使っているようなGoogleやTikTok、Instagramなどに広告を出すための調整役を担っています。また、Instagramでよく有名人が商品をPRしている投稿を目にするかと思いますが、このような広告に関わるインフルエンサー事業が4月から始まっています。この事業ではマネージャーの立ち位置で主導して進めており一日一回は私の携わった広告を見てもらっているのではないかと思います!

◆仕事のやりがいを教えてください
 代理店なので、どうしてもクライアントとインフルエンサーなどとの板挟みになってしまうところがあります。間に挟まっている人として調整を繰り返さなければいけないのはすごく難しいところです。だからこそ、関わる人にとって何がベストなのかを考えて上手くいったときには面白いと思いますし、やりがいに感じています。

◆仕事をしていく中で気をつけていることはありますか
 代理店の仕事は、伝書鳩のように言われたことをそのまま流すだけになってしまいがちです。代理店として私たちが存在する意味や価値を持たせることが大事だと思うのでそこには特に気を使っていて、伝えるときに言葉を噛み砕いたり、棘を無くしたりということを心がけています。私たちを間に通すことで仕事がやりやすくなったとか、あなたの会社だからやりたいと言ってもらえるように動くようにしていますね。

◆学生時代の経験で今の仕事に生きていることはありますか
 「人を納得させる話し方」というところは社会人になっても生かされていると感じます。大学の課題では、テーマに沿って考察して、「私はこう言う根拠でこういう風に考えます」という伝え方をすると思います。仕事でも、クライアント、上司、後輩と対人コミュニケーションが常にある中で、どうやってその考え方に至ったのか、何を根拠にそう思っているのかをわかりやすく、相手に合わせて話さなくてはいけない場面が多くあります。そのようなときには、学生時代に培った伝え方や話し方が生きていると感じています。

◆将来のビジョンを教えてください
 今任せてもらえているインフルエンサー事業を大きくして、会社に貢献したいという思いが強いです。就活は思うようにいかなかったのですが、そんな私が自分の手で憧れられるような会社を作ることができたらかっこいいと思うので、そんな風になれたらいいなと思っています!

在学生に向けてのメッセージ


◆ゼミの後輩に向けたメッセージをお願いします
 不安だから資格を取っておこう、大企業に行っておこう、というように不安が行動原理になっていると、自分の本当にやりたいことが曇ってしまうと思っています。社会に出ると、今まで自分が持っていたような「良い大学に行って良い会社に入る」といった考え方が、狭い考え方だったと気づかされます。なので、不安を行動原理にするよりも視野を広く持ち、自分のやりたいことから逆算して考えるのが大切です。そうすれば、楽しんで活躍できる場所に行けると思います!


インタビュー後の感想

 

●インタビューの中で「やりたいことから逆算していく」という田村さんのお話がとても印象的でした。しっかりと自分のやりたいことを自分の力で掴んでいくという考え方は、これから私自身新社会人となる上で忘れずに生きていきたいと感じました。
 お仕事についてのお話をたくさんお聞きできたことも貴重な経験でした。事業を引っ張っていく立場で働かれている田村さんのお話を伺って、自分も将来自分の仕事に責任と誇りを持って働くことを目指したいと思いました。(小川)

●不安が行動原理になり、「良い学校に行く」「大企業に入る」といった考え方に縛られてしまうと、自分の可能性を狭めてしまうことになると気づきました。田村さんは、自分がどうなりたいのか、どのようなことがしたいのかを突き詰めて考え、行動に移したことで、現在のお仕事に誇りと責任を持って取り組めているのだと思います。わたしたちも常に視野を広く持ち、自分が面白いと思えることや、力を活かして活躍できる場を探していきたいと感じました。(渡部)

●一人の社会人の先輩に詳しくお話を聞く機会はなかなかないのでありがたかったですし、気さくに話していただき充実した時間となりました。お仕事についての話では、熱量と誇りを持って働かれていることが強く感じられました。また、わたしたちへのメッセージとしていただいた「不安が行動原理になっていると本当にやりたいことが見えなくなってしまう」ということは、広告代理店で多くの人と関わる田村さんならではの言葉であると感じて印象的でしたし、これからの学生生活の糧にしたいと思いました。(吉川)

[聞き手:小川・吉川・渡部]

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